2009年7月15日更新
1993年に活動を開始したLinuxディストロのパイオニア、Slackware。海外では「the longest-running distribution of the Linux operating system」という言葉で語られることが多い。標準仕様に準拠し独自要素を最小限に抑える方針を堅持しており、簡潔かつ堅牢なことで定評がある。構成がプレーンでカスタマイズしやすいためか、日本のPlamo Linuxをはじめ、Slax、Zenwalkなど、Slackwareをベースにしたディストロも多い。ひととおり動作可能になるまでいくつもの作業を行う必要があり、初心者には敷居が高いのも確かだが、調べものをしながらあちらこちらをいじるうちにLinuxへの理解が自然と深まるだろう。ビンテージバイクをレストアするような楽しみ(と苦労)を味あわせてくれるディストロだといえる。パッケージの配布形式は基本的にバイナリ。対応アーキテクチャはi486(i686向けに最適化)、x86_64など。
Slackware-CurrentはSlackwareの開発版だ。安定版構築のための運用試験を行うブランチで、安定版はいったんリリースされるとセキュリティメンテナンスを施される程度なのに対し、Currentにはパッケージが逐次追加・更新されていく。もちろんリスクはある。開発版という性格上、安定して動作する保障はない。ときにはトラブルに見舞われる可能性もゼロとはいえないだろう。とはいえ、新しいパッケージをいち早く使えるのは魅力。バージョンアップのたびにシステムを総入れ替えする必要もない。業務に使うのはおすすめできないが、ホビーとしてLinuxに触れるならCurrentを試す価値は大だ。
| パッケージ | 最新安定版(12.2) | Current |
|---|---|---|
| カーネル | 2.6.27 | 2.6.29 |
| glibc | 2.7 | 2.9 |
| xorg-server | 1.4.2 | 1.6.1 |
| kdebase | 3.5.10 | 4.2.4 |
| xfce | 4.4.3 | 4.6.1 |
| httpd | 2.2.10 | 2.2.11 |
| php | 5.2.8 | 5.2.10 |
| mysql | 5.0.67 | 5.0.82 |
Slackwareのパッケージは本体と関連ファイル、メタデータ、インストール用スクリプトをtgzまたはtxzにまとめた形で配布される。Slackware独自の修正は最小限に抑えられている。メタデータは依存関係の情報を含まない。Arch、Debian、Fedoraなどとは異なり、Slackwareはパッケージの依存関係にいっさい立ち入らないのだ。メンテナンス作業にはpkgtoolsというツール群が用意されている。
公式レポジトリのほか、LinuxPackages、Slacky、SCXD.info、SlackBuilds.orgなどのユーザーレポジトリがあり、かなりの数のパッケージを利用することができる。ほとんどのレポジトリはバイナリを用意しているが、Slackbuilds.orgはビルドスクリプトを配布している。
公式パッケージはおおまかな役割により区分された「パッケージセット」と補助的なグループに分類されている。これらのセットの選択により、目的に応じたシステムを構築できるのだ。たとえば、LAMPサーバを構築するならA・AP・D・L・Nの5セット(以下、基本セット)、GTKデスクトップを使うなら基本セット+X・XAP、KDEデスクトップを使うなら基本セット+X・XAP・KDE・KDEIをインストールすることになる。各セットには用途により不必要なパッケージも含まれているが、パッケージの依存関係がわからないうちは、セット単位でインストールするのがおすすめだ。
| セット | 内容 | 構築するシステム | ||
|---|---|---|---|---|
| LAMPサーバ | GTKデスクトップ | KDEデスクトップ | ||
| A | カーネル、基本システム | ○ | ○ | ○ |
| AP | CUIアプリ MySQL、slackpkg、Vimなど | ○ | ○ | ○ |
| D | 開発関連 GCC、Perl、Python、Rubyなど | ○ | ○ | ○ |
| E | GNU Emacs | |||
| F | FAQ、How Toなどのドキュメント | |||
| K | カーネルのソース | |||
| KDE | KDE | × | × | ○ |
| KDEI | KDE国際化パッケージ | × | × | △ |
| L | システムライブラリ glibc、GTK、Qtなど | ○ | ○ | ○ |
| N | ネットワーク関連 Apache、PHPなど | ○ | ○ | ○ |
| T | TeX | × | ||
| TCL | Tk、TclX、TkDesk | × | ||
| X | X Window | × | ○ | ○ |
| XAP | GUIアプリ Firefox、GIMP、Xfceなど | × | ○ | △ |
| Y | BSDゲーム | × | ||
pkgtoolsはSlackwareのパッケージ管理の基幹ツール群で、解凍、インストール、更新、削除などを行ういくつかの専門ツールと、フロントエンドのpkgtoolからなる。slackpkgや後述するユーザーツールを使用したときも、バックでインストールなどの作業を行うのはあくまでもpkgtoolsだ。slackpkgは比較的に新しいツールで、公式レポジトリとpkgtoolsの仲介を務めてくれる。
よく使うコマンドを紹介する。詳しくは$ man slackpkgを参照してほしい。
slackpkg update: パッケージリスト更新slackpkg search <パッケージ名>: 検索slackpkg info <パッケージ名>: 情報表示slackpkg install <パッケージ名>: インストールslackpkg install-new: 追加インストールslackpkg upgrade-all: 全パッケージ更新installpkg <パッケージ名>: インストールslackpkg remove <パッケージ名>: 削除オフィシャルツールのほかにもユーザーツールがいくつか存在する。
現在インストールされているパッケージは/var/log/packages、更新または削除により取り除かれたパッケージは/var/log/removed_packagesで確認できる。
前述したように、Slackwareでは依存関係の管理はユーザーに委ねられている。この負荷を軽減するためか、Slackware系ディストロには独自のパッケージ管理システムとレポジトリを用意したものがいくつかある。
| ディストロ | システム | 特徴 |
|---|---|---|
| Draco GNU/Linux | pkgsrc | NetBSD由来 |
| Kongoni | port | FreeBSD由来 |
| VectorLinux | Slackware形式+依存関係のメタデータ | メンテナンスツールはslapt-get |
| Voltalinux | pkgsrc | NetBSD由来 |
| wolvix | Slackware形式+依存関係のメタデータ | メンテナンスツールはslapt-get |
| Zenwalk | Slackware形式+依存関係のメタデータ | メンテナンスツールはオリジナルのnetpkg |
以上のうちZenwalkはSlackwareをコンパクトに再構成しいくつかのツールを加えたようなディストロで、Slackwareのネイティヴパッケージとの親和性が高い。基本的なシステムをZenwalkで構築し、足りないパッケージをSlackwareのレポジトリからインポート、という使い方もありだ。
Slackwareのプロセスの仕組みはシンプルだ。基本的な設定は/etc/inittabに記述され、各プロセスの処理を行うスクリプトとデーモンを制御するスクリプトは/etc/rc.dにまとめて置かれている。
| ランレベル | プロセス | スクリプト |
|---|---|---|
| ブート | /etc/rc.d/rc.S |
|
| 0 | 停止 | /etc/rc.d/rc.0(rc.6へのシンボリックリンク) |
| 1 | シングルユーザーモード | /etc/rc.d/rc.K |
| 2 | 未使用(ランレベル3と同扱い) | |
| 3 | マルチユーザーモード(デフォルト) | /etc/rc.d/rc.M |
| 4 | グラフィックモード | /etc/rc.d/rc.4 |
| 5 | 未使用(ランレベル3と同扱い) | |
| 6 | リブート | /etc/rc.d/rc.6 |
つまり、ブートからログインプロンプト表示までの間に、rc.S→rc.K→rc.Mの順でスクリプトが走るわけだ。
デフォルトのランレベルは3(マルチユーザーモード)。/etc/inittabの「id:3:initdefault:」を「id:4:initdefault:」に修正すると、4(グラフィックモード)に変更できる。この作業はデスクトップ環境インストール後に行うほうがスムーズだろう。
デーモンの多くは、<スクリプト> startで起動、<スクリプト> stopで停止、<スクリプト> restartで停止・再起動できる。デーモンを自動的に起動するには、対応するスクリプトに実行可能権限を与えればいい。
はじめに最新安定版のインストールディスクを作成する。イメージデータのダウンロードは以下のサーバから。BitTorrentを利用したい場合は公式サイトからtorrentファイルを入手できる。
インストールディスクをPCにセットしてSlackwareを立ち上げ、ログイン。# setupでインストールを開始する。詳細は「ITpro:インストール完全ガイド Slackware 12.0」などが参考になる。Slackware-Currentを構築する場合、この段階では基本セットをインストールしておけばいい。
インストールが完了したら、いったんPCをリブートしてSlackwareを立ち上げ、最新安定版リリース以降Currentに加えられた変更を反映していく。注意点は、aaa_elflibsを更新しないこと、追加→更新の順で作業を行うこと、LILOを使用している場合、カーネルを更新したら再設定が必要なこと、の3点。ここではslackpkgを使用した方法を紹介する。
/etc/slackpkg/mirrorを開き、以下のサーバからどれかひとつを記述する。あらかじめサンプルとして記述されているアドレスには誤りがあるので注意してほしい。
ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/Slackware/slackware-current/ftp://ftp.riken.jp/Linux/slackware/slackware-current/ftp://ftp.ecc.u-tokyo.ac.jp/SLACKWARE/slackware-current/ftp://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/slackware/slackware-current/ftp://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/Slackware/slackware-current/ミラーサーバからパッケージに関する最新情報をダウンロードする。
# slackpkg update
Current版slackpkg・pkgtoolsを再インストールする。安定版とCurrent版では同一バージョンでもバグフィクスなどが異なる可能性があるようだ。slackpkgとpkgtoolsはパッケージ管理のかなめとなる重要ツールなので、更新ではなく再インストールを行うほうが確実だろう。
# slackpkg reinstall slackpkg
# slackpkg reinstall pkgtools
基本セットの追加パッケージをインストールする。
# slackpkg install a/* ap/* d/* l/* n/*
パッケージを更新する。
# slackpkg upgrade-all
Current化は以上で完了。実際に行うと拍子抜けするほど簡単だ。
前述したように、下記の更新作業を適時行うと、Currentとの同期を保ち続けることができる。
# slackpkg update
# slackpkg install-new
# slackpkg upgrade-all
更新(upgrade-all)時に設定ファイルの扱いについて尋ねられたら注意が必要だ。項目が変わっている可能性を考えると古いファイルを使い続けることはできないが、新しいファイルにするとそれまでの設定が消えてしまう。煩雑だが、手作業で修正するしかない。それには、設定を変更するさい必ずオリジナルのファイルを残しておき、古いファイルとオリジナルの差分を新しいファイルに反映するのがいちばん確実だろう。
追加インストール(install-new)時に不要なパッケージがあったら、確認画面でチェックを外せばいい。このようなパッケージを/etc/slackpkg/blacklistに記述しておくと、以後の同期作業が簡単になる。
Slackwareには4種類のカーネルが用意されている。
| 名前 | サポート | アーキテクチャ |
|---|---|---|
| vmlinuz-generic | IDEコントローラ | i486, x86_64 |
| vmlinuz-generic-smp | generic+マルチプロセッサ | i486 |
| vmlinuz-huge | 多くのコントローラとファイルシステム | i486, x86_64 |
| vmlinuz-huge-smp | huge+マルチプロセッサ | i486 |
デフォルトのカーネルは/boot/vmlinuz。このファイルは実際には/boot/vmlinuz-huge(またはvmlinuz-huge-smp)へのシンボリックリンクになっている。つまり、もっとも汎用的なカーネルが使われるのだ。しかし、hugeカーネルは本来不必要なモジュールを含んで肥大化しているため、genericカーネルに変更するほうが効率的。それには、ブートドライブのコントローラとファイルシステムに応じた/boot/initrdが必要になる。具体的な手順は/boot/README.initrdを参照のこと。たとえば、IDEコントローラ、ext3ファイルシステムの場合は以下のようになる。
# cd /boot
# mkinitrd -c -k <使用するカーネルのバージョン> -m mbcache:jbd:ext3 -f ext3 -r /dev/<パーティション>
# rm vmlinuz
# ln -s <使用するカーネル> vmlinuz
slackpkg upgrade-allでカーネルが更新されたときは、上記の作業を必ず行うこと。不安なら/etc/slackpkg/blacklistにカーネルを加え、更新対象から外すといい。
デフォルトのブートローダはLILO。Grubを使用したい場合は追加インストールする。
# slackpkg install grub
# grubconfig
# slackpkg remove lilo
メニューの設定(/boot/grub/menu.lst)は以下のようになる。
title Slackware
root <ハードディスク番号、パーティション番号>
kernel /boot/vmlinuz root=/dev/<パーティション> ro vga=normal(またはモニターとビデオカードに合った数値)
initrd /boot/initrd.gz
デフォルトでは一般ユーザーにはCD-ROMのマウントが許されていない。この制限を解消するには、/etc/fstabの「/dev/cdrom」の行を非コメント化し、「owner」を「user」に修正する。
ユーザーレポジトリのひとつ、SlackBuilds.orgを利用するためのツール。パッケージの検索、ソースのダウンロード、ビルド、インストールなどを一括して行えるようになる。「SourceForge.JP: Slackwareとパッケージリポジトリのシームレスな統合を可能にするsbopkg」が参考になるだろう。
sbopkgを使うには、sbopkg.orgから最新パッケージをダウンロードし、pkgtoolsでインストールすればいい。
$ wget http://sbopkg.googlecode.com/files/<sbopkg最新版>
# installpkg <ダウンロードしたsbopkg>
このあと、# sbopkg -rでレポジトリとの同期を取り、# sbopkg -sでパッケージを検索、# sbopkg -iでインストールする。また、引数なしの# sbopkgで起動すると対話的に操作することができる。
# sbopkg -r
# sbopkg -s <検索するパッケージ>
# sbopkg -i <インストールするパッケージ>
SlackBuilds.orgの配布ファイルのうち、<パッケージ名>.SlackBuildはビルドスクリプト、<パッケージ名>.infoはソースに関するデータだ。ときおり、パッケージのバージョンアップへの対応が間に合わず、ソースのダウンロードやビルドに失敗することがあるが、これらのファイルを修正すればインストールできる可能性がある。
slackpkgに似たネットワーク・パッケージメンテナンスツール。公式レポジトリのほかユーザーレポジトリにも対応している、データが用意されていれば依存関係を解決できる、という特徴がある。GNOME SlackBuildなど、slapt-getを推奨しているプロジェクトもある。
slapt-getを使うには、software.jaos.orgから最新パッケージをダウンロードし、pkgtoolsでインストールすればいい。
$ wget http://software.jaos.org/slackpacks/<slapt-get最新版>
# installpkg <ダウンロードしたslapt-get>
つぎに/etc/slapt-get/slapt-getを開き、使用したいレポジトリを記述する。/usr/doc/slapt-get-<バージョン>にサンプルがあるので、参考にするといいだろう。たとえば、LinuxPackagesを使用したければ以下を書き込むといい。
ftp://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/linuxpackages/Slackware/<最新安定版>/このあと、# slapt-get --updateでレポジトリとの同期を取り、# slapt-get --searchでパッケージを検索、# slapt-get --installでインストールする。
# slapt-get --update
# slapt-get --search <検索するパッケージ>
# slapt-get --install <インストールするパッケージ>
XorgはパッケージセットX、ALSAはAPとLに含まれている。
パッケージセットXをインストール。現在のXorgはデバイスに関する情報をHALから得るため、設定ファイルは基本的に必要ない。HAL、Xorgの順に起動して動作を確認しよう。
# slackpkg install x/*
# chmod 744 /etc/rc.d/rc.hald
# /etc/rc.d/rc.hald start
# startx
起動に成功したらターミナルにexitを入力してXをいったん終了する。あいにく失敗したらXorgのログ(/var/log/Xorg.0.log)から原因を探ってみよう。
サウンドカードを検出し設定ファイルを作成。
# alsaconf
/etc/rc.d/rc.alsaに実行可能権限を与えると、ALSAの起動・終了処理が自動化される。
# chmod 744 /etc/rc.d/rc.alsa
ほんの数年前までSlackwareで日本語を使用可能にするにはいくつもの作業をこなさければならなかったが、現在はだいぶ簡単になった。
さざなみフォントが用意されているため、デフォルトでも日本語表示は可能。IPAフォントを利用したい場合は、/usr/local/share/fontsなどに配置し、/usr/share/fonts/TTFにシンボリックリンクを作る。
# ln -s /usr/local/share/fotns/*.ttf /usr/share/fonts/TTF
fonts.dir、font.scaleなどのファイルを生成する。もっとも、最近のパッケージの多くはfontconfigを利用するため、この作業を省略してもほとんど影響はないだろう。
$ cd /usr/share/fotns/TTF
# mkfontscale
# mkfontdir -e /usr/share/fonts/encodings
/etc/fonts/local.confを以下のような内容で作成する。これにより、セリフにIPAP明朝、サンセリフにIPAPゴシック、モノスペースにIPAゴシックがひもづけられる。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<dir>/usr/local/share/fonts</dir>
<alias>
<family>serif</family>
<prefer>
<family>DejaVu Serif</family>
<family>IPAPMincho</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>DejaVu Sans</family>
<family>IPAPGothic</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>monospace</family>
<prefer>
<family>DejaVu Sans Mono</family>
<family>IPAGothic</family>
</prefer>
</alias>
</fontconfig>
デフォルトでは中国語フォントが優先的に表示される。これを止めるには、/etc/fonts/conf.d/44-wqy-zenhei.confを削除すればいい。
/etc/profile.d/lang.shに「export LANG=ja_JP.UTF-8」を記述する。
SCIMとAnthyはパッケージセットXに含まれている。SCIMを使用するには/etc/profile.d/scim.shに実行可能権限を与えるといい。これにより入力モジュールの環境変数がscim-bridgeに設定される。
# chmod 744 /etc/profile.d/scim.sh
デフォルトではAnthy以外の変換モジュールもインストールされる。もしもSCIMに重さを感じるならこれらを削除するのも手だ。
# slackpkg remove scim-hangul scim-input-pad scim-m17n scim-pinyin scim-tables
# slackpkg remove libhangul m17n-lib
パッケージセットKDEと日本語ロケールデータ、依存パッケージをインストール。以下のうち、saneはスキャナ操作、mplayerは動画サムネイル表示、xine-libはサウンド出力のための依存パッケージだ。これらの機能が不要ならインストールしなくても構わない。
# slackpkg install kde/*
# slackpkg install kde-l10n-ja koffice-l10n-ja
# slackpkg insatll sane mplayer xine-lib
ログイン後、KDEコントロールセンターでKDEのロケールとキーマップを日本語対応に設定しよう。
# kdmでログインマネージャのKDMが起動する。ランレベルを4にすると、次回から自動的に立ち上がる。
ユーザーレポジトリかSlackware用Gnomeを作成しているdropline GNOME、Gnome Slackbuild、GWAREといったプロジェクトから最新安定版用のパッケージをダウンロードし、インストールする。依存関係が複雑なので、プロジェクトのほうが手軽だろう。具体的な手順は各プロジェクトのサイトを参照のこと。
# gdmでログインマネージャのGDMが起動するはずだ。ランレベルを4にすると、次回から自動的に立ち上がる。
公式レポジトリからコアパッケージをインストール。
# slackpkg install xfce
公式レポジトリ、ユーザーレポジトリから関連パッケージを検索し、使用したいものを追加インストール。
# slackpkg search xfce thunar
# slackpkg install <パッケージ>
# sbopkg -g "xfce thunar"
# sbopkg -i <パッケージ>
ログイン後、「設定→キーボード→レイアウト」でjpレイアウトを選択しよう。
ユーザーレポジトリからインストール。依存関係があるので1つづつインストールするほうが確実だろう。
# sbopkg -i eina
# sbopkg -i eet
# sbopkg -i evas
# sbopkg -i ecore
# sbopkg -i e_dbus
# sbopkg -i efreet
# sbopkg -i embryo
# sbopkg -i edje
# sbopkg -i enlightenment
GTKアプリの装飾はGTKテーマの項を参照のこと。日本語キーボードが認識されなかったら起動時に「setxkbmap jp」を実行するよう設定するといい。
Entranceを使いたいところだが、現在レポジトリにはやや古いものしかなく、ソースからビルドするしかないようだ。それが難しければGDMかSLiMを使うといいだろう。
ユーザーレポジトリからエンジンと設定ツールをインストール。
# sbopkg -i "gtk-engines gtk-chtheme"
$ gtk-chthemeで設定ツールが立ち上がる。
アイコンは~/.gtkrc.mineに以下のように記述するといい。
gtk-icon-theme-name = "Tango"
ユーザーレポジトリからインストール。依存関係があるので1つづつインストールするほうが確実だろう。
# sbopkg -i gail
# sbopkg -i libgnomecanvas
# sbopkg -i gnome-dob-utils
# sbopkg -i gdm
起動法はGnomeの項を参照のこと。
ユーザーレポジトリからインストール。
# sbopkg -i slim
/etc/slim.confの「sessions」の行に使用するデスクトップ環境/ウィンドウマネージャーを記述し、/usr/doc/slim-<バージョン>/xinitrc.sampleなどをもとに各ユーザーの~/.xinitrcを作成する。以下はXfce、E17、Fluxboxを使用する例。
case $1 in
xfce4)
/etc/X11/xinit/xinitrc.xfce
;;
e17)
setxkbmap jp && /etc/X11/xinit/xinitrc.enlightenment17
;;
fluxbox)
setxkbmap jp && /etc/X11/xinit/xinitrc.fluxbox
;;
# default session
*)
/etc/X11/xinit/xinitrc.xfce
;;
esac
SliMは# slimで起動する。/usr/doc/slim-<バージョン>/README.SLACKWAREを参照して/etc/rc.d/rc.4にSLiMの起動スクリプトを記述し、ランレベルを4にすると、次回から自動的に立ち上がる。
基本的に公式レポジトリのXAPセットかユーザーレポジトリから必要なものをインストールしていけばいい。
公式レポジトリからインストール。
# slackpkg install mozilla-firefox
Firefoxでhttp://mozilla.osuosl.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/<バージョン>/linux-i686/xpi/ja.xpiをクリック、インストール。アドレスバーに「about:config」と入力し、「general.useragent.locale」を「ja-JP」に変更して再起動すると、日本語化される。
ユーザーレポジトリからインストール。
# sbopkg -i flashplayer-plugin
公式レポジトリからインストール。
# slackpkg install seamonkey
Seamonkeyでftp://ftp.mozilla.gr.jp/SeaMonkey/seamonkey-<バージョン>.ja-JP.langpack.xpiをクリック、インストールして再起動すると、日本語化される。
ここではサーバ起動までの基本的な作業を紹介する。実際の運営にはセキュリティなどの設定が不可欠なので注意してほしい。
ApacheとPHPはパッケージセットN、MySQLはAPに含まれている。
デフォルトの設定は以下のようになっている。
/var/www/htdocs/etc/httpd/httpd.confを確認し、必要な修正を行う。最低でも「ServerName」の設定が必要になるだろう。詳しくはJAPAN APACHE USERS GROUPなどを参照してほしい。
「Include /etc/httpd/extra/httpd-userdir.conf」を非コメント化する。デフォルトのユーザーディレクトリは~/public_html。変更したければ/etc/httpd/extra/httpd-userdir.confを修正しよう。対象ディレクトリ(デフォルトでは~と~/public_htmlの2つ)に実行可能権限を与えるのを忘れずに。
$ chmod 745 <対象ディレクトリ>
「.shtml」が書かれた2行を非コメント化する。
設定が完了したらApacheを起動し、Webブラウザでhttp://localhost/にアクセスしてみよう。
# chmod 744 /etc/rc.d/rc.httpd
# /etc/rc.d/rc.httpd start
もしも正しく動かなかったら、設定を見直し、# /etc/rc.d/rc.httpd restartでApacheを再起動する。Apacheを停止したいときは、# /etc/rc.d/rc.httpd stopを行い、/etc/rc.d/rc.httpdの実行可能権限を外すといい。
ApacheからPHPを利用する場合、/etc/httpd/httpd.confの「Include /etc/httpd/mod_php.conf」を非コメント化する。
以下の内容をApacheのドキュメントルートにtest.phpという名前で保存し、Apacheを再起動する。Webブラウザでhttp://localhost/test.phpにアクセスし、PHPの情報が表示されたら正常に動作している。
<html>
<head>
<title>PHP Test Page</title>
</head>
<body>
<?php phpinfo(); ?>
</body>
</html>
MySQLを使用可能にする手順はSlackWiki: MySQL Configurationで詳しく説明されている。コマンドを抜き出すと以下のとおりだ。
# su mysql
# mysql_install_db
# chown -R mysql.mysql /var/lib/mysql
作業が完了したらMySQLを起動してみよう。
# chmod 755 /etc/rc.d/rc.mysqld
# /etc/rc.d/rc.mysqld start
もしも起動に失敗したら、作業手順を見直して再トライ。起動に成功したら、ルートのパスワードを設定する。
# mysqladmin -u root password <パスワード>
MySQLを停止したいときは、# /etc/rc.d/rc.mysqld stopを行い、/etc/rc.d/rc.mysqldの実行可能権限を外すといい。
phpMyAdminをSlackBuilds.orgなどからインストールすると、MySQLの操作をWebブラウザから行うことができる。
# sbopkg -i phpmyadmin
インストール先は/var/www/htdocs/phpmyadmin/。Apacheの設定がデフォルトのままならhttp://localhost/phpmyadmin/index.phpからアクセスできるだろう。