Linux&BSD:導入メモSimplyMEPIS 6.5
MEPISについて
MEPISの登場は2002年のこと。ハイクオリティだがインストール作業が難解だったDebian GNU/Linuxを、ライブCD、優秀なインストーラと組み合わせることで取りつきやすいものにした。バージョン6以降はUbuntuベースになり、扱いやすさをさらに増している。
デスクトップ環境
標準デスクトップ環境はKDE。好みに応じてGnome、Xfceなどを追加インストールすることもできる。
パッケージ管理
パッケージ管理システムはDebianベースのDEB。豊富なパッケージをapt-getコマンドで容易にインストールできるのはUbuntuベースの利点のひとつだ。GUIパッケージマネージャーはSynapticが用意されている。
インストール
公式サイトなどからライブCDのISOイメージをダウンロードし、CD-Rに書き込む。このCDでPCを立ち上げ、インストーラを実行すればいい。
日本語対応
インストール直後の日本語対応状況
インストール時にシステム全体のロケール(言語などの設定)、キーマップ、タイムゾーンを設定可能。日本語フォントもデフォルトでインストールされる。インストール直後の日本語対応状況は以下のとおり。
| 項目 | 状況 | 備考 | |
|---|---|---|---|
| 全般 | ロケール | △ | ja_JP.UTF-8に設定されるが、要調整 |
| キーマップ | ◯ | ||
| タイムゾーン | ◯ | ||
| X | フォント | ◯ | 東風ゴシックサブセット |
| キーマップ | △ | 要調整 | |
| 日本語入力ソフト | × | ||
| デスクトップ環境(KDE) | ロケール | × | |
| キーマップ | × | ||
| タイムゾーン | × | ||
| 主要ソフトのロケール | Firefox | × | |
| OpenOffice | × | ||
追加パッケージのインストール
日本語化に関連するパッケージのインストール。language-support-jaにはAnthy(かな漢字変換ツール)とFirefox、OpenOfficeのロケール、ked-i18n-jaにはKDEとKDEアプリのロケール、language-pack-jaとlanguage-pack-gnome-jaにはCUIアプリ、GTKアプリなどのロケールがまとめられている。scim-qtimmはKDEアプリでSCIMを使用するさい必要になる。
# apt-get update # apt-get install language-support-ja scim-qtimm # apt-get install kde-i18n-ja language-pack-ja language-pack-gnome-ja
システムの設定
/etc/environmentの「LANGUAGE="en"」を「LANGUAGE="ja"」、/etc/X11/xorg.confの「Option "XkbModel" "pc105"」を「Option "XkbModel" "jp106"」に修正する。
KDEの設定
KメニューからSystem Configurationを起動し、KDEのロケールを日本語、キーマップを日本語キーボードに設定する。
GTK1アプリの設定
XMMSなどに日本語表示用フォントを指定する。
# cp -s /etc/gtk/gtkrc.ja /etc/gtk/gtkrc
SCIM/Anthyの設定
デフォルトの設定では、KDEの準備が整う前にSKIMが起動してしまい、DCOPエラーになる。これを防ぐには、/etc/X11/Xsession.d/90im-switchの最後の2行、「# execute XIM_PROGRAM」以降の部分を削除するといい。
デフォルトではXMODIFIERSの設定がないので、古いアプリの利用に備え、いちおう/etc/X11/xinit/xinput.d/scim-anthyに「XMODIFIERS="@im=SCIM"」を追加しておく。
SKIMの設定
SKIMを起動してアイコンから設定メニューを開き、「フロントエンド→SCIM全般→全般」の「キーボード配列」を日本語にする。キーボードの半角/全角キーでSCIMを制御したい場合は、同メニューの「キーボードショートカット」で設定するといい。さらに「フロントエンド→SCIM全般→全般」の「パネルプログラム」をscim-panel-kde、「設定モジュール」をkconfigに設定する。
KDE起動時にSCIMを自動的に開始させるには、「フロントエンド→Xウィンドウ」の「KDEの起動時にSKIMを開始する」にチェックを入れればいい。
IPAフォントのインストール
デフォルトで東風ゴシックがインストールされる。日本語Linuxの普及に大きく貢献したこのフォントだが、今日の目で見るとクオリティが高いとはいえない。やはりIPAフォントなどがほしいところだ。
grass-japan.orgなどからIPAフォントを含むパッケージをダウンロードし、任意のフォルダに展開、IPAフォントをインストールする。作業にはKDEのユーティリティを利用するのが手間いらず。フォントインストーラを起動して管理者モードに入り、「フォントを追加」ボタンを押してIPAフォントを選択すればいい。インストール先は/usr/local/share/fontsになる。
SimplyMEPISの場合、フォントインストーラは「SystemConfiguration」に収められている。
Xの設定
/etc/X11/xorg.confの編集、fonts.dirなどの設定ファイルの生成は、フォントインストーラにより自動的に行われる。
Xftの設定
/etc/fonts/local.confに以下を追加する。これにより、IPAP明朝がSerif、IPAPゴシックがSans Serif、IPAゴシックがMonospaceにひもづけられる。
<dir>/usr/local/share/fonts</dir>
<alias>
<family>serif</family>
<prefer>
<family>IPAP Mincho</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>IPAP Gothic</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>monospace</family>
<prefer>
<family>IPA Gothic</family>
</prefer>
</alias>