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2007年10月07日

Fantastic Five #5

ファンタスティック・ファイヴの主要メンバーをドゥーム城に拉致監禁し、彼らの子どもたちを宇宙に追放したドクター・ドゥーム。完全勝利を収めたように見えながらも、彼の心は晴れなかった。リードを頭脳勝負で跪かさなければ、彼にとって本当の勝利とはいえないのだ。ついに彼は、リードの拘束を解き、決闘を申し込むのだった…。

大団円。じつにTom DefalcoのFFらしい作品だった。構成上いくつか問題点はあるが、許容できる範囲。魅力のほうがはるかに勝る。リードとドゥームの決闘の場面で、彼らの内面を描いてほしかったという気もするけど、あのような外形的な描写に終始したからこそ、リードのいう“犠牲”の意味をあれこれ想像する楽しみがあるわけだし。決闘の最終局面のリードはまさにヒーローそのもの。感動してしまった。Ron Limの絵も良かった。Mike Wieringo亡きいま、彼のように親しみやすい絵を描けるアーティストは貴重だ。これからもぜひがんばってほしい。

2007年09月11日

Fantastic Four #547-548

ふたりの時間をつくるため、一時的にチームを離れ、タイタンへでかけたリードとスー。ほどなくリードは宇宙空間で謎のデバイスを見つけてしまう。こうなると彼の探究心は止められない。リードは二日間だけという約束でデバイスの解析に取りかかることに。ところが、ひとりになったスーはある悪者に襲われるのだった…。

“Reconstruction”#4-5。なかなかおもしろい。新婚ほやほやのティチャラ&オロロ夫妻にリードが当てられる場面では思わずクスクス。なるほど、二人の参加の意味がようやく分かってきた。#548後半の戦闘シーンは見物。とくにジョニーの活躍が格好いい。Paul Pelletierの絵は余裕たっぷり。男性キャラクターの顔で遊んでいるのが楽しい。ところで、余計なお世話かもしれないが、なぜリード&スー夫妻は子供を旅行に連れていこうとしなかたのだろう?

2007年07月25日

Fantastic Four #544-546

ヒーローコミュニティを分断した“Civil War”はようやく終結した。一時期対立してしまったリードとスーは、再出発のため、ファンタスティック・フォーからしばらく離れることを決断する。2人の留守は、ティチャラ(ブラックパンサー)・オロロ(ストーム)夫妻に託された。ある日、グレッグ・ウィリス(グラヴィティ。“Beyond”で死亡した青年)の墓が暴かれ、遺体が盗まれてしまう。事件を解決するため、ファンタスティック・フォーはある人物に助言を求めることにするのだった…。

“Reconstruction”#1-3。小粒感はあるものの、ワカンダ国王夫妻とジョニー、ベンの顔合わせはなかなか新鮮。#545の後半の仲間割れ寸前になるところなど、4人の人間関係が出ていておもしろかった。ワカンダの財宝がリードの珍発明の代わりを務めるというアイデアはいい。アフリカの小国の宝物殿にああいうものがゴロゴロ眠っているかと思うと楽しい。ひとつ細かいことをいうと、ティチャラは再合流時点で彼の復活を知らなかったはず。マーヴル・ユニヴァースの住人は、これぐらいでは驚かないということか。

2007年01月06日

Fantastic Four: First Family #6

全人類を超進化という名の破滅へ誘う狂気の科学者。惨劇を未然に防ぐため彼の精神世界に侵入したリードたち4人に対し、科学者は心理的な攻撃を仕掛ける。強力なテレパシーを用いて、彼はベンに畸形化がさらに進む幻覚を、ジョニーに独房に収容される幻覚を、そしてスーとリードに愛する人を失う幻覚を見せつけるのだった…。

Joe Casey/Chris Westonによるオリジン・リトールド。途中中だるみはあったが、なかなか楽しめた。クライマックス、意識を失いかけたリードに活を入れるスーの叫びに大笑い。だって、この韓流ドラマなみのベタなセリフがなければ、全人類が滅んでいたんだよ。ラスト、リードのうれしそうな表情がなんともいい。

2006年07月22日

The Thing #7

誕生日の贈り物として、元恋人・アリシアを古代ギリシャへのタイムトラベルに誘うベン。彼はアリシアを本物のギリシャ彫刻に引き合わせたかったのだ。しかし、彼の精一杯の好意は裏目に出る。訪ねた先にはヘラクレスがいたのだ…。

人情物の佳作。自分の気持ちを伝えることにかけてはあまりにも不器用なベンに、誰もが声援を送りたくなるだろう。順調に愛を育ててきたとはいえない二人の歩みを、あの傑作彫刻に重ねるとはうまい。Kieron Dwyerの絵もすばらしい。ラフなようで実は繊細な描線。ベンの力強い腕の表現にほれぼれ。

2006年07月05日

Fantastic Four: First Family #4

マンハッタン中央に基地建設を進めるリード。しかし、他の3人との十分な意思疎通なしに物事を進める彼の態度は、全員に不信感を与えてしまう。ジョニーが、ベンが、そしてとうとうスーまでが去っていき、リードはひとりぼっちになるのだった。そこへ…。

おもしろい。傍目には気ままに振舞っているように見えるリードだが、実は誰よりも責任を感じ、孤独感に耐えているのだ。だから、ベン、許してやりなよ。君の部屋に鏡を用意しなかったのは、君のことを本当に思っていたからなんだよ。

2006年06月21日

Fantastic Four: A Death in the Family #1

年に一度の春の大掃除。身辺整理などにはとんと無頓着なジョニーやリードの尻を叩きつつ、スーはてきぱきと段取りを進める。騒々しくも平和な一日。しかし、彼女の運命は一瞬のうちに暗転するのだった…。

内容は良くも悪くも平均レベル。“この程度のことでお陀仏なら、とっくにあの世で暮らしてるだろ”などと突っ込みつつ、それなりに楽しんだ。問題は「Civil War」でのスーの死がすでにアナウンスされていること。“結末は変えられない”というリードの言葉が不吉に響く。と同時に、少々えげつない商売だと感じたことも事実だ。

2006年06月13日

Fantastic Four: First Family #3

巨大怪獣ニューヨークに現る。ただちに迎撃に向かうリード、スー、ジョニー、ベンの4人。“ファンタスティック・フォー”の記念すべきファースト・ミッションだ。しかし、スーパーパワーを得てまもない彼らには、まだチームワークというものが欠けていた…。

おもしろい。4人がどういう人間なのかを深く考えたうえで書かれた脚本だと思う。とくにジョニーの解釈は出色だ。あのような事故さえなければ、リード以外の3人は平凡な幸せをつかめていたかもしれない。そんなことを思わせる序盤のベンとジョニーのエピソードが心に残る。中盤の怪獣との戦いは楽しさいっぱい。ベンが捨て身のパンチをふるう場面では誰もが“ムッシュムラムラ!”と叫びたくなるだろう。そのようなシーンのあとだけに、人々の心無い言葉に傷つくベンが悲しい。

2006年05月30日

The Thing #5-6

ベンが不良少年時代を過ごしたヤンシー・ストリート。懐かしいふるさとの荒廃を目の当たりにした彼は、人々にあるものを贈ろうと考える。しかし、すさみきったこの街には、彼の善意を汲み取ろうとしない者もいた…。

ザ・シングとスパイダーマンのチーム・アップ、舞台がヤンシー・ストリート、そして敵のひとりがサンドマンと聞けば、いやおうにも期待が高まるというもの。読み手のそんな気持ちにこたえてくれる、楽しいストーリー・アークだった。フリント(サンドマン)に“正気に戻れ”と訴える場面が印象的。爆弾処理のアイディアも、一見地味だが、ザ・シングならではだ。戦いが終わったあとの展開もまた良い。

2006年05月07日

Fantastic Four: First Family #2

宇宙飛行中の放射線事故により怪物化し、軍の施設に収容されたリードたち。ある事件をきっかけに軍の信頼を得た彼らは、施設を出、ヒーロー・チーム“ファンタスティック・フォー”として活動を始める。そこへ、軍から逃走したもう一人の科学者が接触してくるのだった…。

Joe Casey版オリジン・リトールド。フリークスと化した4人が絆を深めていく物語だ。自分たちと同様に怪物化した男が射殺されるのを目の当たりにしたときの、4人の表情。醜い容姿に苦しむベン、内心責任を感じるリードと、外見上はまったくノーマルだが冷酷なハール教授が対照的。どちらが人間らしいかは、いうまでもないだろう。

Fantastic Four: First Family #2Fantastic Four: First Family #2