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2008年04月10日

A Dummy's Guide to Danger: Lost at Sea #1

タフな私立探偵アラン・シロワとその相棒、腹話術人形のミスター・ブルームバーグ。前回の事件の影響から関係がギクシャクしてしまった二人のもとに、なんともおいしい依頼が入る。豪華客船に乗り南洋の旅を楽しむだけで巨額の報酬をもらえるというのだ。リフレッシュを兼ね仕事を引き受けるアランたちだったが…。

待望の新シリーズ。前作はマージナルなようで実は芯が通ったハードボイルドものだった。今回も大いに期待したい。大の男と腹話術人形(前回の事件の結果、なんと下半身不随に。人形なのに)の奇妙なやりとりにニヤニヤしつつ、心の通じ合う者がいない現代的な孤独感を噛み締めるのがいいだろう。

2007年02月05日

A Dummy's Guide to Danger #2-4

ロサンゼルスを震撼させる残虐な連続殺人事件。被害者たちは体のいちばん大切な部分を無惨に切り取られていた。女優なら顔、歌手ならのど、野球選手なら右腕というように。相棒の腹話術人形ミスター・ブルームバーグとともに、私立探偵アランは犯人を追うが…。

おもしろかった。解決パートの弱さなどの欠点もあるが、キャラクターはとても魅力的。アランとミスター・ブルームバーグの友情にはばかばかしいながらも胸が熱くなった。悪寒を覚えるような展開はまさに犯罪物のエッセンス。緊張感にみちた格闘シーン(#3のアランがけがをするシーンではつい声をあげてしまったほど)もよかった。ライターのJason M. BurnsとアーティストのRon Chan。この2人の名前は憶えておこう。

2007年01月12日

A Dummy's Guide to Danger #1

一人の幼い少女が消息を絶つ。彼女の捜索を依頼された敏腕私立探偵は、強引な手段で性犯罪常習者を追い詰めていく。ところで、この探偵には少し変わったところがあった。彼の相棒は、腹話術人形だったのだ…。

これは拾い物。奇をてらったようなキャラクター設定だが、実は正統的なクライム・コミックだ。このジャンルの醍醐味である暗澹たる気分を存分に味わうことができる。むごたらしくショッキングな死体描写で読者をひきつけつつじょじょにサスペンスを盛り上げていく展開に、作者の確かな手腕が感じられる。バックアップは少年の亡霊と少女の出会いを描いた掌編。クライムとゴスの組み合わせとは珍しいが、こちらも佳作。次号以降が楽しみだ。

2006年04月01日

The Middleman #2.1

厳重な警備をかいくぐり、光の檻を作り出す特殊な性質を持つ、巨大ダイヤモンドが強奪される。ただちに捜査に乗り出すミドルマン。一方、新米助手のウェンディは、彼女に格闘技を教えるためはるばる東洋からやって来た、ピン先生を出迎えることになる。ところがこの先生、なかなかの曲者で…。

オフビートなアクションもの。Les McClaineの端正な絵が魅力的。新聞漫画、日本の漫画、ヨーロッパの漫画など、いろいろな作品を研究しているようだ。下唇を突き出してむくれるウェンディがかわいらしい。お話はまだまだこれからだが、“覆面のカンフー・マスター”が登場するぐらいだから、作者の趣味に走った展開を期待できそうだ。

The Middleman #2.1The Middleman #2.1