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2007年09月24日

Per Skin Par Soul

見知らぬ少女に拉致され、身体を切断される少年。少女によると、もともと彼の魂は彼女のもので、少女をだまして奪い取ったものだという。そのようなことをした覚えはないと抗弁する少年をよそに、少女は彼の身体で肉饅頭を作り始めるのだった…。

何度読んでもひどい話(笑)。ネタバレをさせてもらうと、この少年は少女を殺害した化け物ではなく、少女の実の弟だったのだ。その気になれば耽美的に扱うこともできそうな題材だが、FScは人肉饅頭という典型的な中華ゴアに仕上げた。おかげで、読者は顔をひきつらせながら笑うしかない。少女の回想シーン、長い年月をかけて復活するくだりがグロテスクでいい。

2006年03月22日

Mince

自分は無価値だという妄想にとりつかれた少年。幾度も自殺未遂を繰り返してきた彼が見出した最後の希望の扉は、高層マンションにある自宅の、浴室の窓だった…。

FScファンクラブで行う翻訳のために読み返す。FScの傑作のひとつだが、あまりに悲惨で、正直僕には辛かった。ラストシーンには、少年の願望か現実かという論争がある。これまで僕は前者を支持していたが、アリスの“どこにも逃げ場はない”という言葉を考えると、やはり後者かもしれないと思えてきた。

MinceMince

2006年01月21日

Thwart Thus

ある実験プロジェクトの試料として、人間の女の子の身体に植えつけられた魂の物語。天使の白い翼から悪魔の黒い翼へ変わったときの周囲の反応、窒息死するさいの意識の動き、性転換が意識へ与える影響などさまざまな過酷な実験に従事した彼女だったが、その事実が人間の両親に知られることだけは耐えられなかった…。

シンガポールの漫画家、Foo Swee Chinの新作。やや難解だが、悲痛で心揺さぶる作品だ。本来人間などとは何の縁もなかった彼女が自殺を選んだ理由を思うと、胸が潰れそうになる。

Thwart ThusThwart Thus