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2006年04月01日

JLA Classified #8-9

人々の意識を操ることができる恐ろしい槍、“スピア”。その再起動を感知した初代フィラッシュ、ジェイ・ギャリック(彼自身操られた過去を持つ)は、僚友ワイルドキャット、テッド・グラントとともにスピアを捜索し処分しようとする。しかし、スピアの魔力はあまりにも強力だった…。

これ、一歩間違えると人類滅亡につながりかねない重大事態だったのでは。“Infinite Crisis”の裏でこのような大事件が平気で起こるのが、DCユニヴァースらしい。作品の出来はまあ及第点。スーパーマンに似た能力を持つ少年の行方が気になるところ。ところで、飛行機から大洋へ放り出されたテッドは、どうやって基地へ帰ったのだろうか?

2006年02月25日

JSA #81

自分のこれまでを振り返る、スターガールことコートニー。そもそも彼女がヒーロー活動を始めたのは、義父のパットを困らせるためだった。それが今ではスタースパンクルド・キッドとスターマンの志を継ぎ、JSAの一員としてさまざまな冒険に参加しているのだ。そんな物思いにふけっていた彼女のもとへ、事件発生の知らせが届く。ただちに現場へ急行するコートニー。そのかたわらには、パットが搭乗する戦闘メカ、ストライプがいた…。

「Stars and S.T.R.I.P.E.」は良い作品だったと、しみじみ思う。あの澄んだ青空を見上げるような感覚は、残念ながら現在のGeoff Johnsにはもうない。実は本人もあのころを懐かしく思っているのではないか、と感じた。Dale Eagleshamのアートはすばらしい。蚊の怪物と戦う場面など、まさにスプラッシュ。目を楽しませてくれる。衣服の質感へのこだわりも良い。

JSA #81JSA #81

2006年02月08日

JSA Classified #7

大胆不敵にもJSA本部へ侵入し、首尾良くスペース・キーを獲得したインジャスティス・ソサエティ。しかし、レックス・ルーサー配下のヴィラン集団、ザ・ソサエティの裏切りにあい、たちまち苦境に追いやられるのだった。この危機を打開するため、あるメンバーがスペース・キーの力を解放するが…。

“Honor among Thieves”パート3。期待していたのだが、やや残念なデキ。ジャスティス・ソサエティ、インジャスティス・ソサエティ、ザ・ソサエティという3つの集団同士の関わり合いが薄く、物語に壮大感がない。結局、この事件で得をしたのは最後に乾杯の音頭を取るこの男かい。なにより、ヴィランたちが主人公だというのに、悪の魅力に乏しいのは問題だと思う。設定自体は良いのだから、次回があるとしたら構成にも力を入れてほしい。

2006年01月18日

JSA #78-80

異次元へ消えたジャキームを連れ戻すため、ドクター・フェイトの塔に集まったJSAのメンバーたち。しかし、彼らの行く手には危険な敵が待ち構えていた。われわれの次元には邪悪な魔術師モードルが。そして異次元には、ジャキームその人が…。

ゲストライターを迎えたストーリーアークだが、内容はいつもの「JSA」。「Infinite Crisis」のサイドストーリーでもある。数千数万の人命が失われるような大惨事の最中でも、普通に事故や病気で亡くなる人はいるし、それは残された者に悲しみをもたらすのだなあなどという当たり前のことを、あるキャラクターの死に際して考えさせられた。

2006年01月07日

JSA Classified #5-6

何者かに精神を侵され苦しむウィザード。この苦境を脱するため、彼はインジャスティス・リーグの仲間たち―アイシクル、ティグレス、シンカー、ラグ・ドール、ジェントルマン・ゴースト、ソロモン・グランディ―に助けを求める。そして彼らは、あるアイテムを盗み出すためにJSA本部へ侵入するという、だいたんな行動に出るのだった…。

Jen Van Meter/Patrick Oliffeによる全3回のストーリー・アーク。「JLA」#115-119の後日談らしい。物語の展開がやや分かり難いし、ほかのタイトルとの整合が取れない部分もあるが、なかなかおもしろい。DCユニヴァースのヴィランの豊かさに、あらためて感心。

2005年12月17日

JSA Classified #4

"ここは私の居場所ではない"そんな疎外感に苦しむパワーガールことカレン・スターに、サイコ・パイレイトは執拗な揺さぶりを加える。"お前は別の宇宙の別の惑星の生まれだ。つまりお前は二重のストレンジャーなのだ"と…。

何一つ解決しないもやもやとした終わり方。結局、このストーリー・アークそのものが「Infinite Crisis」の伏線だったのか。もっとも、"やはり「Infinite Crisis」を読もうかな"という気にさせられたので、その意味では成功作なのかも。

JSA #77

さまざまな事情によりメンバーの半数を失ったJSA。そこへ予備メンバーのひとり、エア・ウイーヴことハロルド・ジョーダンが、意識を失った状態で飛び込んでくる。初代グリーン・ランターン、アラン・スコットは、彼のいとこである2代めグリーン・ランターン、ハル・ジョーダンに連絡するのだが…。

現在のチームの状況を整理してみました、という感じ。「Day of Vengeance」も「The Omac Project」も「The Rann/Thanagar War」も「The Return of Donna Troy」も読んでいない僕にはありがたい配慮なのだが、お話自体はいまひとつ。DCを広く追っていれば、パズルのピースがはまるようなおもしろさを感じられるのかもしれないが。

JSA #76

ブラック・アダムのカンダク制圧に荷担したことで、アトム・スマッシャーことアルバート・ロスシュタインは裁判にかけられる。法廷の外で成り行きを見守るJSAの主要メンバーたち。そのころJSA本部には悲報が届いていた。ブルー・ビートルことテッド・コードの死という…。

アルバートは何の罪で告訴されたのだろう? カンダクからの要請はなかったはず。彼は軍人でもないし、国外での活動の是非を問われることはないのでは。お話のデキはまあまあ。しかし、オーマック計画には穴がありすぎだな。データベースはきちんとメンテしないとすぐ役立たずになる、ということか(笑)

2005年12月16日

JSA #73-75

50年代へのタイムトラベル・ミッションのあと、JSAへの復帰を願い出るアトム・スマッシャー。"ブラック・レイン"(北アフリカ・カンダクの独裁政権をブラック・アダムが打倒した事件)のさい仲間たちを傷つけた彼を受け入れるべきかどうかメンバーたちが協議していたそのとき、ブラック・アダムがアトム・スマッシャーを訪ねてくる。カンダクにいま危機が迫っていると…。

ひとつの国が滅亡に直面する非常事態だというのに、お話にスケール感がないのは困りもの。思うに、Geoff Johnsは何らかのトラブルを抱えた人間が懸命にもがく姿に関心を寄せているのだろう。物語のテーマをキャラクターの対立を通じて描くことができればすばらしい作品になるが、そうでなければ、まるで小鳥屋の店先のような、カラフルだがちまちまして散漫な感じになってしまう。終盤、アトム・スマッシャーの命を救うためにブラック・アダムが叫ぶシーンなど、エモーショナルで感動的な場面もあるのだが。