Hack/Slash #8-9
女子大の学生寮で発生した猟奇殺人事件。捜査の過程で、キャシーは同性愛者の秘密クラブの存在をつかむ。彼女の直感どおり、クラブ内では連日忌まわしい儀式が執り行われていたのだ。そのころ、政府系のある超常現象捜査チームもこの事件に関心を寄せていた…。
おもしろかった。レギュラー化以後では最高だと思う。B級ポルノ映画まがいの設定でエログロ度は十分。クライマックス、クラブの主宰者の正体が明らかになるくだりは諸星大二郎を思わせるおぞましさ。ヴラッドの活躍もよかった。永遠の美しさを求めて身勝手にもおおぜいの若い女性の命を奪った妖怪と、醜い容貌に内心苦しみながらも毅然と振る舞うヴラッドの対比。妖怪の罵倒に“そうだ”と応える彼が断然かっこいい。エピローグを人情話ふうにして余韻を残しているところに、Tim Seeleyのこのジャンルへの愛情が感じられる。