Justice League: The New Frontier Special #1
1955年。順調な経済発展のもとひとびとが豊かさを享受する一方、東西冷戦を背景とした抑圧的な傾向が強まっていたころ。ゴッサムシティにコウモリの衣装をまとったヴィジランテが登場する。ミステリーメンを取り締まる方針を固めていた合衆国政府は、スーパーマンとワンダーウーマンにこの“バットマン”の逮捕に協力するよう依頼する。ワンダーウーマンはバットマンの行動に理解を示すが…。
アニメーション制作記念特別編。前作「DC: The New Frontier」が親しみやすい絵柄とは裏腹な重たい内容だっただけに覚悟を決めて読み始めたが、今作はわりと普通だった。とはいえ、ラシュモア山のふもとで政府高官に“A city does not make a nation”などと発言させるあたり、Darwyn Cookeらしさは健在。現在主流の解釈とは異なり、バットマンやスーパーマンを素顔、ブルース・ウェインやクラーク・ケントを仮面として描いているのも興味深い。併載されている作品の「理由なき反抗」のジェームズ・ディーンふうディックが新鮮でよかった。