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The Sensational Spider-Man #38-39

メイおばさんの容体にはいっこうに回復のきざしが見えなかった。なんとしてでもおばさんに直接呼びかけ、はげましたい。そのため、ピーターは超能力者マダム・ウェッブの力を借りることにする。だが、彼は気づいていなかった。メイおばさんがいる病院には、ヴェノムの宿主、エディ・ブロックも入院していたのだ。末期癌患者の彼にとって、これ以上失うものは何もない。そして、無防備なピーターの親族は、絶好の復讐の的なのだ…。

“The Last Temptation of Eddie Brock”#1-2。それぞれ単独で十分成り立ちそうなマダム・ウェッブとエディ・ブロックのエピソードを1本にまとめ、しかも前後編というコンパクトな形に仕上げていることに、Roberto Aguirre-Sacasaの才気を感じる。平凡なライターならこれで半年は引っ張っていただろう。マダム・ウェッブのパートは感動的。メイおばさんがピーターにある言葉をかけたときは、迷惑ばかりかけた亡父のことを思い出さずにいられなかった。アンナおばさんのひさしぶりの登場もうれしい。エディ・ブロックのパートは、対照的に、胸が悪くなるような内容。悪事を働くよう彼に執拗にささやくヴェノムをどう解釈するか、つまり外在的な存在ととらえるか内面の発露ととらえるかによって、感想が変わってくるだろう。僕は後者の立場。憎しみの感情に翻弄されれながらも無力な老人を手にかけることにはためらう彼を、哀れと思わないわけではないのだが。

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