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Daredevil #100

更生しかけていたはずのメルヴィンの、突然の凶暴化。事件の首謀者は、ミスター・フィアことラリー・クランストンだった。積年の恨みを晴らすため、彼はマットの周囲の人々に恐怖ガスを吸わせていたのだ。恐ろしいことに、マットの妻、ミラもすでにその犠牲になっていた…。

“Without Fear”#1。冷めた気持ちで読み始める。復讐ものは大仕掛けになりすぎ合理性が失われてしまいがちだし、主人公が薬物を投与され自分の恐怖心と向き合うことになる、というプロットは定番中の定番だからだ。しかし、幻覚のなか過去に経験してきたさまざまな痛みとふたたび直面するマットを眺めているうちに、引き込まれてしまった。とりわけ心に残ったのが、亡き父、ジャックと出会うくだり。過去に受けた心の傷からあることができなくなってしまったマットに対し、ジャックは“Without doing it, you can be the man without fear, but can't be a man”という意味のことを語りかける。このセリフにはやられた。これはあくまでも薬物の影響による幻覚のなかでの出来事。この言葉を発しているのはマットの心の中にいるもう一人のマットなのだ。僕はたびたびマットの酷薄さを指摘してきたが、その背景を理解しようとはしていなかった。その意味でも、Eb Brubakerにはやられた気分だ。

100号記念の付録として、第1シリーズの#90-91と制作資料が収録されている。この資料を見ると、ペンシラーのMichael LarkとインカーのStefano Gaudianoの志向の違いがよく分かる。ペンシル画制作段階でのコンピュータの使い方も興味深い。

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