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Abraham, Martin, John and Steve

「Abraham, Martin and John」という歌があります。曲名はリンカーン大統領、キング牧師、ケネディ大統領の3人の名前から。1968年にあいついで発生したキング牧師とケネディ上院議員の暗殺事件を受けて作られた作品で、発表直後にマーヴィン・ゲイとスモーキー・ロビンソンがカバーしたほか(当時大スターだった2人がほぼ同時にこの曲を取り上げたことに、キング牧師暗殺の衝撃がうかがえます)、ジョン・レノン暗殺のあとボブ・ディランが演目に加え、最近ではホイットニー・ヒューストンも歌っています。

Anybody here seen my old friend Abraham?
Can you tell me where he's gone?
He freed a lot of people, but it seems the good they die young.
I just looked around and he's gone.

上記は1番の歌詞。2番では人名がJohnに、3番ではMartinに変わります。このように人々に希望を与えてくれた人物を失う悲しみをたんたんとつづったあと、ブリッジが入り、最後にケネディ上院議員の死を悼む4番になります(歌手によっては4番でもキング牧師を取り上げます)。

Anybody here seen my old friend Bobby?
Can you tell me where he's gone?
I thought I saw him walkin' up over the hill, 
With Abraham, Martin and John.

この発想は日本人にはありませんよね。わたしたちは広く敬愛されていた人物を暗殺により失うという経験をあまりしていません。暗殺というものの受け止め方が、日本人とアメリカ人では違うのかもしれない、と思うのです。

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