Fables #42-45
アドヴァーサリーの侵略はついに東洋にも及び、シンドバットをはじめとするアラビアのフェイブルたちが、故郷を追われニューヨークのフェイブルタウンへやって来る。しかし、価値観が異なるばかりか言葉も満足に通じない彼らを、町の指導者たちは持て余すのだった…。
思えば、初期のこのタイトルのコンセプトは“おとぎばなしの登場人物たちが現代社会に暮らしていたら”というものだった。現在のように、僕らが気づいていないもうひとつの世界を描く一種のファンタジーに変わったのは、いつの頃からだろうか。率直に言って、今回の“Arabian Nights (and Days)”はそれほど優れた作品ではないと思う。しかしそれでも、終盤に登場する物語世界のバグダッドの美しさには息を呑まされた。中盤、戦火で荒れ果てた現実のバグダッドの描写をわざわざ挿入していることに注意したい。ところで、考えすぎかもしれないが、Bill Willinghamは“女性は多少気ままなぐらいが可愛らしい”という意見の持ち主なのではないだろうか(笑)